

背景から語る、日本。
さまざまな意見が飛び交う、スピード感あふれるSNSの世界。私たちはもう、こんな見出しにすっかり慣れてしまいました。
「もしあなたがこれをしたら…」
「やってはいけない5つのこと」
日本に関する投稿も、そんな流れの中にあふれています。フィードを眺めれば、「日本はとても清潔」「効率的」「おもてなしが素晴らしい」「伝統文化が魅力的」、そんな声が次々に目に入ります。もちろん、どれも的を射た感想です。でも、それはほんの入り口にすぎないこともあります。どんな文化にも言えることですが、一般的な見解のその奥にはもっと深く、重なり合う背景があるものです。
だからこそ、私はKontextoを始めました。
創設者として、私は日本と世界のあいだに相互理解を育み、その距離を少しずつ縮めていくことを、自分の使命だと感じています。すべてを知っているわけではありませんし、日本を代表して語るつもりもありません。ただ、日本という存在が、世界の人々にどのように伝わり、どう感じられ、どのように理解されていくのか。そのプロセスを大切にしたいと思っています。
私たちが届けたいのは「コンテクスト(背景や文脈)」です。
正しさを競うのではなく、多様な視点を受けとめ、共に学び、より豊かな理解を目指します。
たとえば、よく聞くフレーズに「日本はゴミ箱がないのに、どうしてこんなにきれいなの?」というものがあります。確かに、それは事実。でも、なぜそうなのか?
その問いの背景には、どんな文化的な価値観や歴史、暗黙のルールがあるのでしょうか?
私は、そんな問いを大切にしています。その問いをたどることで、表面的な理解を越えて、その背景にある人々の想い、価値観、世界観に触れることができるのです。
Kontextoへようこそ。
日本の語り手として、世界と対話を重ねていきます。
創設者
酒井 奈美